永久氷土がなくなる日

こんにちは、北見尚之です。

南極の氷の量は26.92×106km3、地球上の氷の90%が南極大陸にあるということです。南極の氷の厚さは最も厚い所で4,500m、平均2,450m、つまり富士山の標高より分厚い氷が張っているということです。

地球温暖化のニュースサイトでは、南極の氷が溶けてなくなると、氷の重さで沈んでいた大陸が浮き上がり、氷が溶けたことにより、現在より海面が約60m上昇すると考えられるそうです。

ところで、北極にも氷が存在しますが、北極の氷は大陸にあるのではなく、海に浮かんでいるため、北極の氷が溶けても海水面にはほとんど影響はないそうですね。南極の氷はそういう意味で特別な存在なのです。2002年5月には、南極の大きいラーセン棚氷が崩落しましたが、これも地球温暖化の影響ではないかと考えられています。

ただ、現実に北極海では、海氷の減少、永久凍土の融解進行など、後戻りできない状況となっているということで、南極も同じ運命をたどるのではないかと危惧されているのです。

さて、地球温暖化の進行で海氷が減少し、永久凍土も解けはじめています。では北極の氷が溶けてしまうとどんな影響がでるのでしょうか。

悪いことばかりではないと言われています。北極海の航路が使用可能となり、新しいヨーロッパからアジア航路ができることでこの氷で閉ざされていた北回りの航路が大きく開き、今後、あたらしい物流革命が起きると言われています。また、北極を中心とする高緯度地域は、100年後には今より8度から10度も平均気温が高まり、不毛の地でなくなり、人類が住むのに適する地に変わるそうです。

しかし良いことばかりではありません。北極域の変化が中緯度地域の天候に大きな影響を与えると考えられています。多くの識者によると、この北極を起点とする北半球では、夏は灼熱と集中豪雨、冬は厳寒となる可能性が高く、日本の温暖な気候は失われるということですね。

気候が温暖な地に文明が栄えるという法則によるなら、日本が繁栄できるのはあと100年もないということになります。
地球の気象変動への取り組みは、地球規模で対応すべき問題なのは間違いありません。いまだに自国の利益を優先する政治指導が続いているため環境保全への取り組みは大きく遅れています。いまから本気で取り組まなければ大きな気候変動は免れず、将来の日本の姿に大きな不安を感じるのは私だけでしょうか。

北見尚之