トヨタの未来と日本の未来と資本主義

こんにちは、北見尚之です。

自動車は今後EVへとシフトしていくことは間違いないかと思われます。アメリカのEV専門自動車メーカーであるテスラ社の電気自動車の性能は一昔前では考えられないほどの性能を誇っています。加速は0→100㎞わずか3.4秒、1回の充電で走行距離500㎞超と、実用車として十分すぎる性能を持っています。まだまだ高価ですが400万円を切るモデルも発表されました。

一方で日本を代表する自動車メーカーのトヨタは電気自動車事業に完全に出遅れていると言われています。それどころか、このままではEVメーカーの下請け会社に転落するのではないかとさえ言われているくらいです。

転換できない理由の一つとしてディーラーネットワークが問題となっています。ディーラーは、車両の販売価格と卸値の差で儲けるのではく、販売後のサービスで儲けがでる仕組みになっているため、メンテナンスがほぼ不要な EV車を販売する仕組みには乗れないのです。EV車を直売できるような新しい販売システムが必要になってくるのです。それにはかなりの改革のための痛みが必要となるでしょう。
それがEV車へのシフトを遅らせている原因となっていることは間違いないと思われます。

ところで、テスラ社のCEOはトヨタの水素自動車を実用性がないと、鼻で笑いました。本当にそうでしょうか。日本は景気低迷の25年間の間に経済改革を迫られました。数百年間、世界の主流であった資本主義から地産地消主義への転換です。

資本主義では限りない消費と、そのための右肩上がりの経済成長を求められます。しかし、そのために社会生活に疲労し、また経済成長にも限界があることにも気づかされました。いま日本では、農業改革、再生可能エネルギーの開発、鉄などの無機素材から有機素材への材料革命が進められています。日本は主要な材料やエネルギーを輸入に頼らざるええないことから、経済を発展させてきました。

再生可能エネルギーで国内の需要の多くを賄えるようになり、食糧の自給ができ、資源が国内生産できれば、地産地消経済になるのです。そのためには、技術革新が必要となりますが、その革新は徐々に実現されつつあります。

そうなったときにトヨタの水素自動車技術も生かされるのではないでしょうか。そしてEV車のメンテナンスフリーの代わりに買い替えるというのではなく、メンテナンスをしながら長く乗り続ける、という使い方をするために、いまのディーラーネットワークが再び生かされることになると思います。

                                  

北見尚之